今の自分が生まれるまで。
私は今ですら、体格もよく、健康的に見られるようになりましたが、２歳の時に大きな病気を患い、生死をさまよいました。その結果、普通の子どもと同じように話したり、読み書きしたりできないかもしれないと、医者に診断されたことがあります。
当時、お腹に妹を身ごもっていた母は、大変な状態でありながらも、悲しみと向き合い、看病を必死にしたそうです。そのかいあって、一命はとりとめ生き伸びることはできましたが、「大好きな母に大変な思いをさせ、迷惑をかけてしまった」「自分なんていない方がいいんじゃないか」「自分は大切な人を喜ばせることができない存在なんだ」と、自分を責め否定したことを、感覚的に覚えています。
母は、私が普通の生活が送れるようにと、ものすごく努力をしていました。今でこそ、それを愛情だと受け取れるのですが、当時の私には、何をするにも口うるさく、おこる人だとい見えていました。そんな母をみて、分かってもらえない孤独感や、母の言うとおりできない劣等感、自分は人と同じことができない弱い存在なんだという思いを蓄積していました。
成長するにつれて、そんな思いを感じないように、忘れるようにするという事を学習し、表面上は悩みも薄れていましたが、仕事がなぜか長続きしかなったり、やりたい事にむけて頑張るけれど、うまくいかなかったりと、どこかでモヤモヤする気持ちを抱えながらすごしていました。
そんな中、自分の人生に光がみえたのが、役者という仕事でした。
舞台を始めてみたときの、あの心おどる気持ち！自分を表現できる楽しさ、自分でも人を感動させることができる喜び、舞台を通してつくれる団結のすばらしさ、自己成長。自分にはこの道しかない！と思い、未来を切り開いていくべく、練習に打ち込むようになりました。
しかし、芝居をやる確信はあるものの、舞台と仕事の両立が難しく、夜勤が続いて体調を崩したり、仕事ばかりで友達も疎遠になり、また上京したてで友達も少なく、孤独感も抱えるようになりました。
舞台をやっている時は、めちゃくちゃ盛り上がって楽しいけれど、それが終わると、中々会えなくなったり、連絡がとれなくなったりする、そんなことに対しても孤独や寂しさを蓄積していまいした。
でも、世の中それが当たり前だ、やりたい事をやっているし、寂しさも耐えるしかない、我慢するしかないと、思っていましたが、ある程度までくると、夜訳の分からない涙が自然と溢れてくる、など、自分の人生がどんどん孤独に、寂しくなっていく、そんなどん底状態になっていきました。
何とかこの状況を変えたい、無意識でそう叫んでいたのかもしれません。
偶然みつけたあるイベントの告知に惹かれ、何気なく参加してみたイベントでの出会いが、私の人生を大きくかえることに繋がっていくんです。
偶然見つけた足を運んだイベント。
高級感溢れるマンションの一室で行われたそのイベントには、今まで感じたことのなかったような、居心地の良さ、関係性、理想的なコミュニケーションが溢れていました。
この人たちは、この関係性は一体なんだろう？なぜこんなことができるんだろうと、とても興味を持ち、いろいろ探っていくうちに、そこには、ある「変化の仕組み」を知ることに秘密が隠されているということがわかりました。そして、その「変化の仕組み」をより深く学ぶために、とあるセミナーに参加しました。そこで、とんでもない感動を経験することができたんです。
仕組み発見した方がつくる関係性を目の当たりにしたときに、自分と自分の宇宙が消えるという経験をしたんです。そして、すべてを受け入れてくれる関係性がここにはあるんだと感じ、涙が止まりませんでした。この世にはないだろうと思っていた安心感や関係性と出会い、しばらく涙を流し続けてしまいました。
「自分は迷惑をかける存在だ」「人より劣っている」「自分なんていない方がいい」「孤独、さみしさ」そんな状態だった私の人生は、この経験から大きく変化しはじめました。
今では、かみしばいという仕事とセッション能力を生かし、表現者として、セッション士として、あの時感じた感動を伝え、裏切らない、受け入れ合える関係性を広げ、周りを、日本を笑顔にしていきたいと感じています。
私は、昔死にかけた状態から、今の自分にまで変化を作ることができました。その経験を生かして、例えば障がいだと名前を付けられている人や、心を病んでいる人の支えになっていきたい。
そのように強く感じ、今の活動をしています。
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